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雪害と戦う住民のチカラ

いよいよ横手市は本格的な積雪の時期になりました。
14日の夕方には横手市増田の上畑地区から滝の下地区に向かう道で雪の重みで倒れた杉の木が道をふさぎ、集落が孤立するといった事態が発生しました。
道が閉ざされたため除雪車も通れなくなり、翌日の朝には80~100センチの雪が道路に積もり、奥にある滝の下集落が完全に孤立したものです。

滝ノ下側から見た杉の倒木(1)


狙半内共助運営体の奥山会長や、滝の下自治会長の尾張さん等の運営体メンバーが連絡を取り合い、今年、国の交付金で購入したばかりの27馬力除雪機をさっそく出動させ、倒木の上に積もった雪を寄せて、チェーンソーで枝を払いながら人の通れる道を確保し、
木を掘り起こし除去した後で、物資運搬用の軽トラが通れるくらいの道を作り、3時間かけて全線開通させました。

上畑側から見た杉の倒木

共助の除雪機と滝ノ下集落会長

共助の除雪機と民間の除雪機、滝ノ下へ向かう



その間、電線に引っかかった木を寄せるために10:30~16:30まで電気が止まったことから、滝の下会館に発電機を持ち込んで暖を取れるようにし、高齢者の方たちが大勢集まりました。夕方になり除雪車が入り、道路は元通りになりました。

狙半内共助運営体の奥山会長によると、倒木はこれまでもあったが、まとまって3本倒れたことはなかったそうです。
12月の雪は湿った雪で危険なのですが、今回はそれが3~4日続きました。
雪の重さに耐えられず杉の木は倒れてしまいました。

雪の重みで今にも折れそうな写真


「これまで経験したことのないような」極端な気候現象が各地で起こり、それに伴う悲しい事故も発生しています。
そういった様々な事態を想定し、地域や集落単位で危険に備えていくことが、これから必要だと思いました。

「今回の件があり、滝の下集落会長を中心としたまとまった動きと、運営体のメンバーが何とかしようと頑張る姿に感動をうけた」と奥山会長が述べていました。(八嶋英樹)


滝ノ下側から見た杉の倒木 (2)

雪の重みで倒れそうな写真

共助の除雪機が通過後滝ノ下からの除雪

(写真提供:狙半内共助運営体)
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八嶋 英樹

Author:八嶋 英樹
地域づくりコーディネーター

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